どうして私を選んだの?【完】


「はいはい、わかったから、はやく行ってきなよ?ちなみに、私、イチゴショートね?あと、モンブランもよろしく!」




亜衣子ちゃんも私に悪ノリして、ニヤニヤとした顔で涼太を見ている。





「ったく、お前らはオレに対する扱いがヒドすぎんだよ!!てか、亜衣子のぶんは持ってこね〜からな!」





涼太もブツブツ文句を言いつつも、席を立ってケーキを取りに行く。





亜衣子ちゃんには、あんな風に言ってたけど、結局は、ちゃんとイチゴショートとモンブランを取りに行く姿に思わず、笑みがこぼれた。







「涼太って、なんか犬っぽいよね〜案外、素直だし」




「確かにな」





亜衣子ちゃんと巧くんがそう言って、クスクスと笑いを堪えている。





そんな2人の姿に私も自然と笑顔になる。







< 26 / 413 >

この作品をシェア

pagetop