どうして私を選んだの?【完】


…図星だった。




「…っ、そ、そんなこと言われなくてもわかってるし…」




強気な風を装って、そう言うけど、だんだんと声が小さくなる。





…痛いところをつかれた気分。





つい、この前、北川遥斗と付き合えて…幸せそうな優芽に嫉妬した醜い自分から目をそらしたかったのに…。





私は、そんな自分が情けなくてギュッと手を握りしめた。




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