どうして私を選んだの?【完】
その時、
「…話してみれば?オレでよかったら話聞くけど、少しは気が紛れるんじゃない?」
突然、真面目な顔でそう言い放つ一条くんを私は、ポカンとした表情で見つめる。
「…な、何なのよ…イキナリ…てか、私たち初対面でしょーが!」
「バーカ、初対面だからこそ、話しやすいんだろうが、逆に聞くけど、他の友達に相談できんのかよ?つか、そもそも言えるなら、こんなとこで1人、悩んでるわけないか」
1人で言いたいことだけ言って…納得している一条くんに私は思わず、ため息をつきそうになる。