どうして私を選んだの?【完】


その時、




「…話してみれば?オレでよかったら話聞くけど、少しは気が紛れるんじゃない?」





突然、真面目な顔でそう言い放つ一条くんを私は、ポカンとした表情で見つめる。





「…な、何なのよ…イキナリ…てか、私たち初対面でしょーが!」









「バーカ、初対面だからこそ、話しやすいんだろうが、逆に聞くけど、他の友達に相談できんのかよ?つか、そもそも言えるなら、こんなとこで1人、悩んでるわけないか」






1人で言いたいことだけ言って…納得している一条くんに私は思わず、ため息をつきそうになる。





< 364 / 413 >

この作品をシェア

pagetop