どうして私を選んだの?【完】
「そ、それで涼太は大丈夫なの…?」
「うん、でも、一応、腫れてるらしくて今から、病院に行くらしいけど…」
「そっか…」
吉田くんのその言葉に私は少し胸を撫で下ろした。
けど、
「…劇は…どうなるのかな?」
私のその言葉に吉田くんだけではなく、溝口くんも残念そうに首を横にふる。
…そうだよね、王子役いないと…劇は成り立たない。
それに、今さら代役なんて無理があるし…。
しかたない…よね…。