どうして私を選んだの?【完】


「あ!桜庭さん!!大変なんだ…涼太が…」




そこまで言って、吉田くんは、顔を歪めて俯いた。





「…涼太がどうしたの?」






ドクン、ドクン





「…さっき、昔使っていた古い道具が上から落ちてきて…涼太のやつ、かわしたのはいいけど、足捻っちゃったらしくて、舞台出れそうにないんだ…せっかくあんなに練習したのにさ…」






悔しそうに吉田くんは、そう言い放った。





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