隣のマネージャーさん。


「よし、あとは試合中のお前の指示と、結愛の観察力を活かして俺が指示を送ったりするからな。頼んだぞ。」
「「はい‼︎」」

監督は頷いてから集合をかけた。

比良賀との試合まで、あと10分。

「よし、全員いい面構えだ。いいか、後悔するプレーだけはするんじゃない。失敗することを恐れるプレーもするな。思いっきり正面からぶつかって、勝ちに行ってこい!!」
「「はい!!!!」」

監督の言葉で気合いを入れた部員全員が、試合前の確認を取り合っていた。

その時……

「ソウちゃん、みんなー!!」
「爽ちゃん、危ないから走っちゃ駄目!!」

爽ちゃんと、綺麗な女の人が走って来た。

すごく綺麗な人…でも、颯汰くんと爽ちゃんのお母さんじゃないよね?

誰だろ……

「爽とレジのお母さん!!来てくれたんだー!!」
「え…蓮次くんのお母さん!?」

全員が驚いて蓮次くんを勢いよく見ると、蓮次くんは罰が悪そうに頭を掻いた。



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