隣のマネージャーさん。


「レジは、結愛のことどう思ってる?」
「どうって……」
「「桐谷く〜ん、悠く〜ん!!」」

荷物置き場まで歩きながら悠と話している途中、きゃーきゃーとうるさい女子の声が聞こえた。

……俺の嫌いな、女子の声。

「すごいな、お前等。」

そう言って笑った叶多と颯汰のもとに、爽ちゃんが駆け寄って来た。

「ソウちゃーん!!」
「爽ー!!」
「まさしくこれが、感動の再会!!」

抱き合う颯汰と爽ちゃんの横でそんなことを言う叶多。

叶多って、こんな奴だったっけ?

「きゃー、悠くん〜!!」
「桐谷くん、こっち向いて〜!!」

「…チッ、うるせぇ…」
「隣で舌打ちするなよな、レジ。」

苦笑しながらも悠は周りで騒ぐ女子に笑いかけた。

「「「きゃあぁー!!!!」」」

「うるせぇ……」
「おやおや、乗り気じゃないねーレジくん!!」
「はぁ…タク先輩みたいに女子が好きなわけじゃないんで。」
「なっ!!俺がタラシみたいに言うなよな!!」
「……当たってるだろう。」

カズ先輩にまで言われたタク先輩はヤス先輩に抱きついた。

本当、試合とはまるで別人な人が多い部活だなーと思った。



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