はじめてを、おしえて。
しかし……。
「見て、藤原」
「!!」
彼女は下書きを、藤原君に渡してしまいました。
おそらく、一番えげつないコマの入った一枚を……。
みるみる、藤原君の眉間にシワが寄ります。
「マジキモくない?
ホモ漫画だよ?
大人しい顔して、毎日こんな事考えて興奮してんだって」
「…………」
「大体、存在自体が迷惑なんだよね。
この子が来るだけで、教室の雰囲気が暗くなるっていうかさ……。
先月のクラスマッチとかも、この子がやる気ないから、ボロ負けしたじゃん」
あぁ……。
死んでしまいたい……。
女子の言葉より、漫画を藤原君に見られた事が、ボクはショックでした。
自然、涙が、こぼれます。