俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
電話がかかってきたときだって、嬉しくて嬉しくてたまらない。
「…する」
「ねぇ美紀。アンタ、本当はもう、わかってるんじゃないの?」
琴美が真剣そのものの顔で聞いてきた。
「え?」
「アンタが真木先輩のこと好きだって気持ち。そして、真木先輩がアンタのこと好きだって気持ちも。本当はもう、わかってるんじゃないの?」
琴美が顔を寄せてきた。
私が、マッキーを好きだって気持ちとマッキーが私のこと好きだって気持ち?
「アンタ、真木先輩のこと好きなんでしょ?」琴美が椅子から立ち上がった。「素直になりなよ」
私は恋をするのが初めてで
この気持ちが本当に恋なのか
そもそも恋ってどんな気持ちなのか全然わかんないよ―――。