俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 あっという間に放課後になった。

 私がさっきみたいに逃げるって思ったのかマッキーは五限目終了五分前には校門前に立っていた。

 五限目が終わって帰りの会が終わった時、私は荷物をまとめて一番に教室を飛び出してた。

 階段を下りてる他の人たちを押しのけて、下駄箱では靴を履きかえるのさえもどかしくて。

 でも、昇降口を出たとき、マッキーは女子に囲まれていた。

 たくさんの子たちがマッキーと腕を絡めたり、マッキーに触ったりしてる。

 カノジョでもない私が、この女子の群れをかき分けてマッキーに声をかけるなんて、到底できない。

 マッキーに一刻も早く声をかけたい、そう思うのに足は逆方向へ向かってく。

 私は校舎に戻って二階の使われていない教室にはいった。

 教室の窓際に行くと、マッキーが見えた。

 マッキーは女子と楽しそうに喋ってる。

 私のことなんか、どうでもいいのかな?

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