俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 リビングにおいてある電話が鳴った。

「お姉ちゃん、出なよ」

 弟の逞が言う。

「わ、わかった」

 私は受話器を取った。

「はい」

『あ、美っちゃん?俺俺!』

 俺俺詐欺!?

 ってゆぅか、私のことを「美っちゃん」なんて呼ぶの、一人くらいしか思いつかない。

 今朝のイケメンさんだ。

「なんで私の家の番号知ってるんですか?」

 私が聞くと、

『お前の携帯に登録してあった』

 相手はあっさりと告げた。


< 22 / 288 >

この作品をシェア

pagetop