俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋


 俺は美紀が落とした本を拾い上げた。

 本のタイトルは『恋人のこんな動きでこんなことまでわかる!~よくある別れの前兆~』だった。

 こんな本読んでたのかよ。

 俺はイラッとしたが、それも一瞬。

 美紀が走り去った方へ全力疾走した。

 美紀が入って行ったのは近所の公園だった。

 ベンチに腰かけた美紀が俺の足音に立ち上がる。

「待てよ、美紀!逃げるな!」

 俺は美紀の腕を掴んだ。

「嫌!離してよ!」

 美紀が叫ぶ。その目には涙が滲んでいた。

「…っ…――」

 俺は暴れる美紀を抱き寄せた。

「離して〰〰っ!」

 美紀の耳元に唇を寄せる。

「美紀」

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