らぶピクチャー(完)
何もすることがなく、ただ時間が過ぎて行った。
・・・眠い。
少しずつ、うちを睡魔が襲い始めてた。
コンコンッ
そんなうちの睡魔を打ち消すように、病室のドアをノックする音が聞こえた。
「はい。」
「まだ起きてますか?」
そこに現れたんは、数時間前輝樹の車椅子を押していた看護師さん。
「あ、どうも。輝樹の看護師さんですよね?」
「輝樹君の担当をしています、佐藤です。鈴木さんに少しだけお話があって。」
「うちに?」
看護師さん、の佐藤さんはベッドの脇にあった椅子に座ってうちに話し始めた。
「輝樹くんのご両親は、今海外にいるんです。」