空に託す想い~叶多*空夏~
第五章









空風を海風が潰したことはすぐに広まった。





学校に着くとその話で大盛り上がり…




海風と空風ってこんな有名だったかなぁー?


そんな風に考えてると



「なんか、海風が空風裏切って潰したらしいよ」







「なにそれー、海風サイテー。

てか、何で今まで共同戦はってたの?」






「何でも、トップ同士が親友だったとか」






「え!?

じゃあ親友を裏切ったの?

海風まじサイテーだな。

てか、そのトップ誰だよ」








すごい噂流れてるなぁー



まぁ、今の私は真面目ちゃんだから関係ないよね








「一年の基山に似てるらしいよ」






は!?


もしかしてあの公園でのこと見てる人がいたのか?




だとしても、似てるってだけで本人だってことはわかってないみたいだし





大丈夫だよね?








ガラガラガラー







シーン……



ザワザワザワ






なに?


今、一瞬……



結構疑われてる?






「あの基山さんが、海風のトップだったなんてね」





「驚きだわー、って引いた。親友裏切ってとかまじねーよな」





「ってことは空風のトップって富岡じゃね?」








なにこれ?


噂は流れたけど、それは似てるってだけだったはず。どうしてクラスの皆は私自身だって思ってるの?





私だけならいいけど風花まで…






風花!?



もしかして風花が流したの?





いや、風花がそんなことするはずない …







なら誰?






私は机に移動し座る。


教科書とかを机に入れようとしたら…






机から小さい紙が出てきた。






『風花を傷つけた罰だ』





この字海斗?



隣の席を見る。


まだ来てないのか、海斗の席は誰も座ってない





どうゆうこと?



クラスの皆に話したの?





でも、それならもう、学校中にばらまかれてるはず、それなのに私だと確信してるのはクラスの皆だけで………





分からない。


どうして?







ガラガラガラー





















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