その瞳で舐めあげて

家に帰ってきて

汐里は午後から学校に出掛けた。



私はボーッとしていて

何も考えられなかったのは久しぶりだ。

立鍋さんが言ったことも気になって

自分じゃない自分になっていく。


立鍋さんからメール。

気付かなかった。



丹音さん、何よりも気を抜いて!

楽に頑張ってね。

何も考えない方が案外進むわよ?

ワールドツアー、楽しみにしてるわね。




そもそも立鍋さんから

始まったことなのに。

何も考えるなって言われても

郁箕を撮ることでどうしても

考える羽目になる。



今だに郁箕の言葉が

エンドレスリピートしてる。



ワールドツアーがどうなるか

予想なんてつきやしない。


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