君を待っている【TABOO】
「俺がおまえに告白されたの、此処だったよな? 俺、いつまでも待ってるから……」
彼が喋るたびに耳から脳、脳から脊椎、脊椎から身体中を刺激されて、侵略されていく。
「あんな男、おまえには似合わないよ」
「勝手なこと言わないで……」
ため息混じりに負け惜しむ声は、ただの発情した雌の鳴き声みたい。
「俺は、ずっと……もう一度、告白されるの待ってるから」
「待たないで……」
────君を待ってる。
THE END