危ない王様ゲーム
 拒否も出来ないままに、口づけられた蓮也の唇は、甘く。


 ただのゲームで、軽くて良いハズのキスは、信じられないほど深くなった。


「あ……っ、やめ……て」


 そんな形だけの抵抗なんて、蓮也には通じなかった。


 それは、甘い、甘い、毒。


『今でもまだ、お前を愛してる』って蓮也の気持ちが伝わるキスは熱く、私の心を打ち。


 いけないと思っても流される。


 何が真実なのか判らないまま。


 知り合いが、大勢見ているのに。


 奈々が、携帯で写真を撮っているのも判っているのに。


 蓮也の腕の中から逃げだせないまま。


 私はいつのまにか、嵐のようなキスに酔いしれていた。
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