密恋。~リスクのある恋~
*
飲みすぎたかも…。
身体が熱い。
ちょっと外行ってこよう…。
こそ、と隣にいる堀内くんに声を掛ける。
「ごめん、ちょっと外の空気吸ってくるね?」
「あ、俺も行く」
私が立ち上がるのと同時に、堀内くんも立った。
私たち二人の行動に、盛り上がりまくっているみんなは気付いていない。
「足元暗いから気を付けろよ」
「…うん」
その優しい気遣いにきゅっと胸が締め付けられて…
ただ外に空気を吸いに行くだけなのに、二人で抜け出す感じがイケナイことをしているかのようで、ドキドキしてしまった。