Black Beast.
「 俺の過去を汚すようなマネは
すんなって意味だ。分かるな?
行くなら正面から堂々と行け。
1人を狙って全員で、なんて
ガキがやることだからな 」
”まぁ、分かってると思うけど”と
1人1人の顔を見ながらそう言うと、
紫緒さんはゆっくり立ち上がって、
玲央くんの肩を叩いた。
「 飲み物買いに行くぞ。
お前もついて来い 」
「 ・・・・ 」
「 俺が奢ってやるっつってんだから
勝手に出て行くなよ? 」
笑顔でそう言って、動こうとしなかった
玲央くんを引きずりながら
病室から出て行った。
紫緒さんのおかげで、少しだけ
重たかった空気が軽くなった気がする。
「 佐渡の弟の狙いって
玲央・・・だよな 」
「 まぁ、アキラが手も足も出ない
相手だからな。
玲央を潰せば、東高なんて楽勝だろ 」
「 お前ら、柚菜ちゃんの前で・・・ 」
すずくんと璃玖くんを静かに
叱った大勇くんは私の隣へ来ると
優しく頭を撫でて、苦笑した。
「 聞きたいけど聞けないって顔してるね 」
大勇くんはそう言って、さっきまで
玲央くんが座っていたイスに腰を下ろした。