オレ様専務を24時間 護衛する


―――――――チュ~~チュッ……。


ッ?!!////////

……今、吸われた?!


チクッと刺すような鋭い痛みが首筋を襲った。


すると、


「いやっ…」


二の句が告げれない……新垣さん。

私もどうしていいのか分からない。


この場が戦場と化している。


―――――――ドスッ

!???


床が衝撃を受けたような重い音がした。


その時―――――、


「打ち合わせは済んだから帰るぞ?」

「ッ?!………はい」


突然、耳元を襲う……悪魔の言霊。


いつもと違う彼の声音。

威嚇するようなテールボイスでなく、

甘く囁くような優しい声音。


初めて耳にした彼の艶音に、

背筋がジンと痺れる感覚を覚えた。



……そんな甘い余韻は一瞬で

されるがままに歩かされる。



ふと、薄ら瞼を開けて

ほんの少し振り返ると……。


そこには、

新垣さんが床の上にへたり込んでいた。


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