オレ様専務を24時間 護衛する


何でこの俺がこんな目に……。


それもこれも、コイツのせいだ。

コイツさえ、俺の逆鱗に触れなければ

こんなゲス女に近づく事も無いのに。


俺は仕方なく、用件を伝えた。


松波はそんな俺らの様子を

マヌケ面して見てやがる。


フッ、そんな暢気な面が出来るのも

あと数日だというのに……。


俺は内心で嘲笑っていた。


もう少しの辛抱だ。

この俺様をコケにした罰を

必ず、10倍にして返してやる。


そう、自分自身に言い聞かせて……。



「おい、松波」

「あっ、はい」

「行くぞ?」

「………はい」


決意を新たに仕事モードに切り替えた。






百貨店から本社へ戻り、

俺はアレコレと思考を巡らす。


さて、段取りは着々と組んでいるものの

やはり、………少し不安だ。


『コレ!!』という決定的な切り札が欲しい。

ん~、何かいいアクションは無いか。


< 242 / 673 >

この作品をシェア

pagetop