オレ様専務を24時間 護衛する



「図星なのね」

「………何でバレた?」

「バレバレでしょう?」



―――――バレバレなのかよ。



「で、何で解った?」

「1、京夜がこんな店に来るはずないし、2、仕事でも使うとは思えない。3、『面白い所』って、言ったよね?」

「………あぁ」

「だから、ピンと来た」

「フッ、相変わらず鋭いな」

「甘くみないでちょうだい」



さも、『私、凄いでしょ?』と言わんばかりに

みかは長い髪をワザとらしく掻き払った。



「で、どうなんだ?」

「ん~……」


みかは勿体ぶって考え込むフリをし、


「仕方ないわねぇ。見返りはかなり高くつくわよ?」

「相変わらず、いい度胸してんな」

「フフッ、お互い様でしょ?」


ニヤリと不敵な笑みを浮かべるみか。

それに便乗するように俺も不敵な笑みを浮かべる。



「交渉成立ね」

「……だな」



車外に出た俺ら2人は、

お互いどちらともなく視線を交わし、


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