オレ様専務を24時間 護衛する


夕食の後片付けをし、

明日の朝食の準備をしていると……。



「おい、松波」

「あっ、はい!」

「明日は昼過ぎにここを出るから」

「はい。………はい?」


明日?

明日は土曜日だよね?

それに確か、京夜様はパーティーの筈。

朱夏にだって、その旨を話してあるし。


京夜様は、朱夏のドレス(私が選んだ)を

京夜様の衣装と一緒にここに配達してくれていた。


だから、先日、

そのドレスを朱夏の自宅へと配達の手配をしたんだし。


私は意味が分からず、首をかしげていると。


「お前、俺にどうやって行けと?」

「……はい?」



どうやって……って、そりゃあ、車だよね?


「あっ!!……はい、承知しました。お車の運転ですよね?」

「あぁ」


ムッとした表情の京夜様。


そりゃあそうだよね。

財界の大物がこぞって来るようなパーティーに

自ら運転していく訳ないか。


それに、朱夏の自宅の場所だって知らないだろうし。

思わず、納得して自己解決。



すると、



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