オレ様専務を24時間 護衛する


俺は自分と同じキールを作って差し出す。



「ん、出来たぞ」





何だかんだと言い合いながらも

結構な時間、飲んでいたようだ。


ふと、時計を見ると23時40分。


別に眠いワケじゃないが、

目の前のコイツがヤバいだろ。


呂律も回ってねぇし、

さっきからニコニコしっぱなしだ。


コイツは酔うと『女系』になるらしい。

仕草1つ1つが女っぽいっつうか、

マジで可愛すぎる……。


ソファの上で体育座りをしたかと思えば

肘掛に手をつき、スリスリしたり。


俺の酒のうんちくに『うんうん』と

可愛らしい笑顔で聞き入っている。


はぁぁぁ~~……。

俺も酔ってんのかなぁ。


男のコイツを見て『可愛い』と思ったり

仕草1つでドキッとしたり。


どうかしてる―――――。



仕方ねぇ……。

そろそろコイツを寝かせるか。


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