青い空の向こうに
──
「はぁっ、は、ぁっ、はぁっ…」
…疲れたぁ。
というか、なんで私、グラウンドまで走って来たの…?
体力もないのに…。
でも…
気づいた時には走り出していたんだ。
いわゆる、″体が勝手に″って感じだと思う。
意識はせずとも心のどこかで、早く小林先輩の笑顔を見たいと思っている自分がいたのかもしれない…。
…でも実は、この頃はまだ、恋をしたことがなかった。
恋の″こ″の字も知らない私に、この気持ちが何なのか知る由もなかったんだ…。