クールプリンスはあたしの旦那
黙って頷いて、
あたしは颯汰という人の向かいに座った。
「祥(しょう)、飲みもの」
「あいよー」
そう言ってバーテンダーの人は立ち上がると
部屋から出ていった。
「俺の名前は、鷹神 颯汰(たかかみ そうた)」
「鷹神さん」
「歳は24」
…たかかみ?
もしかして、ミスターだった人?
「あの、出身大学って…」
「栄大だけど」
「やっぱり…」
「あぁ、ミスターのやつか」
「はい。4年間連続ミスター栄大だって」
「そんな時もあったな」