俺様で、先輩で…
あぁあ……
顔を除きこまれてとっさに頭を叩いてしまった。
「あっ……いっ…今のは先輩が悪いですよ!?」
あぁ……素直に謝れない。
無駄なところで強がりが出てしまう。
「謝れよ」
いつもより低い声に肩が跳ねる。
「すっ……すみません…でした……」
「ふっ…ははっ! 素直に謝ったから許す」
急に笑顔になったかと思ったらまたあたしの頭を撫でた。
うぅう…………
あんまり、撫でないでよ……
優しくされるのは慣れてないから……
頭ではそう思っていても
心では嬉しいって思ったのが事実。