乙女魔法壁隊GARNET RIBBON
「…でも、でもお願いします、首長ツェイン様!

私は…私はリオン様のお役に…」

キャロルは、床に身体を激しく叩きつけられながらも、痛みをこらえて何とか立ち上がろうとした。

だが、足がふらつき何度も尻餅をつく内に、他の乙女達の魔法盾によって、四方を取り囲まれてしまった。

「…乙女達よ、キャロルを『省(かえり)みの部屋』へ。

…しかし、これで三人目とは。

お前たちは、この様な事を考えるでないぞ、解っておるな?」




「やだ~っ、出して、出してよ、ここから!」

乙女達に捕らえられたキャロルは今、省みの部屋と呼ばれる、反省部屋に閉じこめられていた。

エバス教会に奉仕する乙女達が、何か良くない行いをすれば、その日一日、この部屋で反省させられる事となっていた。

「…こうしている間にも、リオン様の運命が尽きようとしているっていうのに、なぜみんな、平気でいられるんだろう?

あんなにお世話になった、リオン様を見殺しに…」
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