どおすれば

#3~頼り~

「あーあの人なんて言う名前なんやろ」

「えーまみ、好きな人できたん?」

「あーちょっとお姉ちゃん勝手にはいらんといてや!勝手に聞かんといてや!」

「ちゃんとノックしましたし、耳に聞こえてくるもんしゃーないやろ!」

こいつ、私の姉の木山佐紀。高1でちょっとイラつくときもあるけど、相談に乗ってくれる。

「んでー、好きな人って誰なん?」

お姉ちゃんは、なんかわからんけど関西弁が入ってくる。関西出身じゃないんやけどね。

「なんで、お姉ちゃんに教えなあかんの?てか、なんでうちの部屋に入ってきたの?」

「めっちゃ知りたいんやんけ!あー入ってきた理由はマンガ貸してもらおうかと思って」

「んじゃーはやくとってでてってよ!」

「いやー!教えなさいま!教えてくれたら戻るわ」

「もう、しょうがないな・・。名前は知らない!」

「えええ?まじありえないんやけど。普通名前聞くでしょ?」

あーもう一つ付け加えておきますが、こうみえてお姉ちゃんは高校1モテるらしいです(汗)

「聞く時間がなかったんやあ!あと、めっちゃ背が高いし優しいし鼻が高いし!」

「おおーいいねええ。名前がわかったらいってや!」

「はいはーい」

「んじゃ!ばいばーい」

ガタン

(お風呂入ってこよ)

(はああー気持ちいいなああ、てかあの人かっこよかったなあ。

笑顔が無邪気で、男らしくて・・・。)


ぶくぶくぶく・・。

(あー溺れるところやった。あがろ)

(もう寝よっかな)

ガタン

(明日もキミに会えますよおおに)
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