時計の針の行方
新しい時計の針






ジリリリリリリリリリリリリリリリリ…

なんだ、この音は…

先ほどから響いている喧しい音は、上のベットから響いていた。


ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ…


ああ、大方、美空が目覚ましでもかけたんだろうな。
すぐに気付くだろう…


ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ…

すぐに…


ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ…

「うるせー!!!」
そう言って起き上がり、美空のベットへと向かった。
携帯は、美空の耳元で凄まじい音で鳴り響いていた。

ジリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!

さすがに、たまらないハヤトは、携帯の電源をOFFにして、すぐさまアラームを止めた。

しかし…耳元でこんな大きな音を聞いていても起きないなんて……
もしかして、死んだか?
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