虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「なんで?」
しかたない・・・この人にだけは打ち明けてしまおう。
多分、藤堂さんから幹部の人達にこの話は伝わるだろうから。
自分の口から話すのはこの人だけだろう。
そう思い、わたしは口を開いた。
「俺、皆に隠していることがあるんです・・・
隠していた事は俺の過去です。藤堂さんには、話といたほうがいいですしね・・・」
「なんだ?話してくれないかな?」
「はい。俺の過去は-・・・」
思い出したくもない、辛い辛い・・・消してしまいたくなる過去を、わたしは話し始めた。