虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「藤堂さん」
「なんだ?」
わたしは意を決して最後に言った。
「俺・・・ここの人達に信用されてませんよね・・・?
気付いてるんですよ、この視線。これが俺の眠れなかった原因です。
ずっと伯父にも監視されてましたし」
「え・・・ゴメン、ちょっと外出てくる」
そう言うと、藤堂さんは顔を顰める。
そして、ビックリしたような、怒ったような顔をして藤堂さんは部屋を出て行った。
今まで隠していたこと・・・怒ってるのかな・・・
でも、まだわたしが隠していることはある。
それは、女だということ。
これを言ったら・・・わたしは追い出されるのだろう。それだけは・・・嫌だ。
それにしても、まだ感じている視線・・・一体誰なんだ?
たぶん土方辺りが探らせているんだろう。