虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


キラキラと輝く飴玉だ。


父からわたしへのお土産。


そして・・・最後のプレゼント。


まだ一つも食べていないし、開封すらしていない。


食べてしまえば、開けてしまえば。


父との思い出が消えていってしまいそうで。


父を忘れてしまいそうで・・・


ポタッ



「あ・・・れ?」



写真を持つ手に雫が落ちる。



ポタタッ


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