虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


しばらくすると、山崎さんの足が止まった。


そこは見慣れた部屋の前。



・・・わたしが毛嫌いしている人、土方の部屋の前だった。



「副長。山崎です」


「あぁ・・・山崎か。入っていいぞ」



その声に、スッと襖を開ける。



「失礼します」



中に入ると、土方は、机に向かって何か書き物をしていた。



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