虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


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「あんた、睦月っていうんか」


「はい。睦月鈴といいます」



壬生寺の階段で、お梅さんと話している。


一度、前川邸の方に行ったみたいだが、酔いつぶれていたようだ。



「あの・・・芹沢さんはいいんですか?」



わたしが、そう尋ねると・・・お梅さんは少し悲しそうに笑った。


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