虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


【 鈴ちゃんへ


この手紙を読んでる頃、もしかしたらわたし達は死んでるかもしれないわね。


今日、初めて話したけど、とても楽しくて・・・



こんな“娘”がいたら――――って思ったわ。


芹沢はんも、あんな事しかできなかったけど、誰よりもあなた達を思っていた。


そこだけは、分かってね。


芹沢はんが、死ぬのならわたしも共に逝く。


大好きな人と、一緒に入れるのは幸福なことでしょう?


だから悲しまないでね。


最後に。


鈴ちゃんと出逢えて、話せて良かった。



・・・ありがとう。


娘のようなあなたへ。




       梅より。】
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