虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


バッと、振り返りその隊士の腕を掴む。



「お前、何言ってんの?」


「何だよっ。離せよ!」



いつもはあまり平隊士と話さないから、少し驚いてるみたいだ。



「お前、今なんつったって言ってんだよっ!」



ムキになってはいけない、って分かってるけど、自分を止める事ができなかった。



「なっ、別にほんとの事だろ!?」



ほんとの事・・・?


その言葉に、カッと頭に血が上る。

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