虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
『ゴッッ』
鈍い音が廊下に響く。
「何すんだよ!!」
わたしに殴られた頬を押さえ、ヨロヨロと立ち上がる。
その隊士の胸倉を掴み、怒鳴りつける。
「お前な、人の命を何だと思ってんだよ!
死んで良い命なんてないんだよっ。
芹沢さんだからって、死んで良かったわけないだろ!
あの人がいたから、お前らはここまでやってこれたんだろう!?
なぜそれが分からない。
なぜ・・・何でそれが分からないんだよっっ」