虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「そうなんですか?」



庭一面に積もった雪。


わたし達が住んでいたのは、東京だったから、こんなに綺麗な雪は珍しい。



「睦月が住んでいた所って、雪降らなかったの?」


「降りましたよ。 

でも、こんなに白くなくて・・・どちらかというと黒かったです」


「・・・はい?」



横に立っている藤堂さんを見ると、すごく間抜けな顔をしている。




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