虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
布団に座ったわたしの周りを、土方さん達が囲む。
「お前、あの時一体何があったんだ?」
なぜ、わたしにそんなことを聞くのだろう?
藤堂さんから既に聞いているだろうに。
「えっと・・・俺が油断してしまって・・・斬られたんです」
とっさに嘘を付いてしまった。
この部屋に、藤堂さんと沖田さんだけはいない。
まさか・・・あの後、怪我でもしたのだろうか・・・?
「すみません、藤堂さんはどこですか?」
「平助は・・・俺の部屋にいる」