虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「僕は、向日葵が好きなんだ。 だって折れても、雨に打たれても上を向いてるでしょ。


・・・だから、僕は睦月の太陽になるよ」



睦月を照らす太陽に――――


藤堂さんは、向日葵に負けない笑顔で言った。



「・・・逆に、励まされちゃいましたね」


「え?」



わたしが励ましてたはずなのに・・・


どこまで優しいんだろう、この人は。


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