虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「おい、どうした?」



皿の割れる音に気づいた土方が、わたしに近づいてきた。


でも、それに返事を返すことができない。


頭が混乱して、何も言えない。



「睦月、大丈夫?」



心配そうな一条に、大丈夫と頷くが・・・


唇が、ワナワナと震えていた。


こんなことがあっていいの・・・?



わたしの視線の先には――――


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