虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「敬助はん・・・うちのこと、嫌いなん?」
少し、目に涙を浮かべて俯く明里さんだが・・・
あれは、絶対に演技だ。
山南さんの所からは見えないのかもしれないが、わたしからはばっちり見える。
だって明里さん・・・笑ってるから。
「好きですよ、嫌いなわけありません」
その言葉に、山南さんに明里さんは飛びついた。
幸せそうな二人を残し、わたしは部屋を後にした。
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