虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


顔に熱が集まっていくのが分かる。



「睦月、部屋戻るよ」



そっと、藤堂さんに手を引かれる。


抵抗することもできず、わたしは藤堂さんに部屋へと連れ戻された。



敷かれた布団に、無理やり寝かされる。


力が入らないだけなのに・・・



「熱が下がるまでは、寝てて」



少し厳しい表情で、わたしに言う藤堂さん。


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