虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


バタバタと部屋から、慌しく出て行った藤堂さんの後姿を見送る。


ぼんやりと、霞がかかったようになってきた、わたしの頭。


完全に、風邪を引いたみたいだ。



「はぁ――――風邪とか、ほんと最悪・・・」



藤堂さん達には迷惑をかけるし、身動きも取れない。


こんなに嫌なことってあるだろうか?


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