虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


さっと、皆の視線が鋭くなる。


だけど、それも酔っ払いの前では普通の顔にしか見えない。


普段は賢明な伊東も、あの状態では何も分からないだろう。



「さあ、伊東さん。 お送りしますよ」



気持ち悪いほどの笑みを浮かべ、伊東を立たせる。


それに素直に従う、伊東だが・・・


わたし達の考えていることを知ったら、酔いも一気に醒めるだろう。


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