虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「鈴、大好きだったよ」


「――――えっ?」


『ザシュゥッ』



その音と共に目の前に飛び散る、赤い花びら。


辺りの動きが、全てがスローモーションのように見えた。


ドサッという音のした方を、恐る恐る見る。



「へ、いすけ・・・君・・・?」



わたしの目の前で、わたしの足元で・・・


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