虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


『チュンチュン』


部屋に零れる、明るい日差し。



「・・・んっ」



その眩しさに、わたしは目を覚ました。


体を起こすと、机に突っ伏して眠っている男の姿。



何で、わたしはここにいるのだろう。


どうして・・・



「どうして、わたし、泣いてるの・・・?」



いまいち、状況を把握出来ない。


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