虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


見覚えの無い部屋に、知らない男。


そして・・・記憶に無い、自分の名前。



「ん・・・」



男が、起きる気配がした。


そして、そっとこちらを振り向く。



寝惚け眼を驚きに見開き、壊れ物でも扱うかのように・・・


言葉をかけた。



「睦月・・・大丈夫か?」



何が、大丈夫なのだろう?


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