虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


玖於にも、ここを知っておく方がいいと思ったから。


そして・・・


いつ、来れなくなるかも分からないから。



「藤堂さんの・・・お墓・・・?」



わたしは、その言葉に返事を返さず、平助君のもとへ歩いて行く。


そして、そっと玖於を手招きした。



「平助君が死んだのは、わたしが原因だったの」


「・・・?」



わたしは、玖於に全てを話した。



平助君が、どうして新撰組を離れたのか。


どうして、死んでしまったのか。

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